同一PC(ネットワーク)内に配信するための設定。
UDPサーバーをマルチキャストにする設定ではアドレスを「239.x.x.x」にしているケースを見受けますが、マルチキャストではアドレスの範囲により用途が異なるため注意が必要でした。
今回参考にさせていただいたサイト
【図解】初心者にも分かるマルチキャストの仕組み~UDPの理由、メリット・デメリット、マルチキャストアドレス一覧~ https://milestone-of-se.nesuke.com/nw-advanced/multicast/multicast-summary/
私は1台のPCにWSJT-X、GridTracker、JTsync、そして今回GridTrackerとJTAlertの動作を比べるためにJTAlertもインストールしたのでWSJT-Xからのメッセージ配信をマルチキャストで行うことにし、WSJT-XのUDPサーバーアドレスを「239.x.x.x」に設定して試みましたが動作せず、上記のサイトで「ルーティングしない場合はリンクローカルのアドレス範囲を使用する」ということを知りましたのでアドレスを「224.x.x.x」に変更して動作するようになりました。
GridTrackerのユーザーガイドには
Note: if you’re running WSJT-X and GridTracker on separate computers use multicast address 224.0.0.1.
注: 別のコンピュータで WSJT-X と GridTracker を実行している場合は、マルチキャスト アドレス 224.0.0.1 を使用します。
と、書かれていましたので1台のPCの場合は違うと思っていたのですが、別のコンピュータとは言っても一般の家庭内は同一ネットワークなので、ルーターを介さないでマルチキャストをする場合での説明だったのです。PC内のアプリ間ではルーターを介さないので同じ設定になりました。
WSJT-Xのユーザーガイドではマルチキャストの設定画面(アドレス:224.0.0.1)が使われ、「発信インターフェイスとマルチキャスト TTL フィールドは、マルチキャスト グループの IP アドレスが UDP サーバー フィールドに入力されている場合にのみ表示されます。」と、説明されていました。
以下各アプリでの設定画面で、アドレスはリンクローカルの範囲内で変更、ポート番号は初期値だった”2237”から変更しても動作することを試しています。
2023/3/7 追記:
順調に使用していましたが、ある日突然データ転送ができなくなりました。
結果としては、WSJT-Xの「設定」→「レポート」→「UDPサーバー」の「データ送出インターフェース」の再設定で治りましたが、次のように以前とは表示が異なります。原因は不明です。
私はWSJT-XとHAMLOGを併用しているので無線機との接続に使用するcomポートがバッティングします。仮想comポートの使用も考えましたが実質的に問題が無いので止めました。
理由:WSJT-Xを使用している時、HAMLOGはWSJT-Xのデータファイルから情報を得るのでcomポートで無線機からデータを得る必要が無い。
WSJT-Xを先に立ち上げておけば、HMALOGを立ち上げたときにcomポートが使えないというメッセージが出ますが”OK”しておいて問題はありませんでした。
SSBやCWで運用するときにはWSJT-Xアプリを立ち上げなければ良いだけなので、私の運用スタイルでは仮想comポートは不要でした。