2018年の記事”ESP32(WROOM-32)のファームウェアを更新”から6年経過しました。久しぶりにファームウェアの書き換えを行なうためにFlash Download Toolsとファームウェアファイルをダウンロードしたところ使い易さなどがアップデートされていましたので2024年版として書きとめました。
使用したWROOM-32はAmazonで購入した”ESP-32S NodeMCU開発ボード”で、PCとの接続はUSBケーブル、COMポートは4です。
まずはESPRESSIF社のダウンロードサイトからFlash Download Toolsをダウンロードし、Eドライブの直下に解凍しました。
次に同じくダウンロードサイト”ESP-AT“からESP32 AT Bin →Download ESP32 AT Released Firmwareに進みESP32-WROOM-32 Series のリストからダウンロード。今回は ESP32-WROOM-32-AT-V3.4.0.0.zipを使用しました。
マニュアル”User-Guide”が添付されています。
ESP32-WROOM-32-V2.4.0.0フォルダを開くと以前は無かった”factory”というフォルダが追加されています。
添付されていたマニュアルによると、この”factory_WROOM-32.bin”ファイルを使えば以前のようなファイル毎のアドレス設定をせずに済むとの事なので今回はこのファイルを使ってみます。
ここから書き込み操作です。
flash_download_tool_x.x.xフォルダの中にあるflash_download_tool_x.x.x.exeを右クリックして管理者として実行するとデバイス選択画面が表示されます。(コマンドプロンプトの画面も表示されていますが無視しておきます。)
ChipTypeでESP32を選択してOKをクリックすると書き込みの設定画面が表示されますので、書き込むファイルとアドレスを設定します。
ファームウェアを書き込む対象の”ESP-32S NodeMCU開発ボード”を接続してから同ボードのCOMポートを選択します。
まずは”ERASE”をクリックしてボード内のメモリーを消去します。消去が完了するとDownloadPanelに”FINISH 完成”と表示されます。
消去が終わったらファームウェアの書き込みです。
最上部の[…]をクリックしてfactoryフォルダの中にある”factory_WROOM-32.bin”ファイルを選択したら@マーク右側のアドレス欄に”0x0″を設定し、左端のチェックボックスにチェックを入れてから[START]をクリックすると書き込みが始まります。
書き込み完了画面です。コマンドプロンプト画面の”………”は接続待ちを示しているので待ち時間が長いと思ったら、
” ESP-32S NodeMCU開発ボードのBOOTスイッチを押しながらEN(Reset)スイッチを1回チョン押ししてBOOTスイッチを離す”で進みます。
以前の様にファイル毎にアドレス指定して書き込む手順とATコマンド動作確認
設定するファイル名とアドレス情報はダウンロードしたESP32-WROOM-32 AT-V-3.4.0.0フォルダの中にあるdownload.configファイルに書かれていますのでメモ帳で開いて確認します。
少し読みづらいのでアドレスを先頭にして区切ります。
ファイルとアドレスを入力したら書き込むファイル左端のチェックボックスにチェックを入れCOM(今回はCOM4)とBAUD(115200)も設定します。
設定ができたらKKHMF ESP32 ESP-32S NodeMCU開発ボードのBOOTスイッチを押しながらENスイッチを1回押してからBOOTスイッチを離し、その後設定画面のSTARTボタンをクリックします。
書き込みが始まり、FINISHと表示されたら書き込み完了です。
書き込み完了後の確認はKKHMF ESP32 ESP-32S NodeMCU開発ボードのTx2,Rx2端子を使用し、シリアルUSB変換器でPCに接続して行います。
ArduinoIDEのシリアルモニタを使ってAT+GMRと送信すると書き込まれたファームウェアの情報が出力され、無事に更新されたことが確認できました。